親が自分の息子や娘をパートナーと別れさせてほしいと別れさせ屋に依頼するケースも意外と多くあるようです。子供のことを考える親心とも言えるかのしれませんが、それがただの親の身勝手である可能性も秘めていることは理解しなければなりません。
■親子でも価値観は違います
子供を手塩にかけて育て、生まれてこの方見守り続けている親は、自分が一番子供のことを理解していると思いがちです。しかしたとえ親子であっても価値観は違います。なにをもって幸せと呼ぶかは特に人それぞれ違うので、親がよく思えなくても、子供にとっては幸せな交際であることはよくあります。いい大人になってからも親が過保護に干渉しすぎることは決していいこととは言えません。
基本的に別れさせ屋が工作をすべきと判断するのは、その付き合いが客観的に見てもいいとは言えない、不利益をもたらす可能性があると認められた場合だと考えましょう。
■頭ごなしに反対してはいけない
子供をよくない相手から別れさせたい場合によく親がやってしまいがちなのは、徹底的に反対するという行為です。子供を思い、できるだけ早く別れさせたいという気持ちはわかりますが、頭ごなしに反対することは決してしてはいけません。
親の干渉を子供は嫌う物。頭ごなしに反対されれば多くの子供は反発をしてしまいます。親からの干渉に腹を立てて判断力を欠いた状態では、駆け落ちなど極端な行動に出ることもあります。仮に別れさせることに成功したとしても、その後の親子関係に影響を及ぼすでしょう。
別れさせ屋に工作を依頼する場合でも、それ以前や工作の最中に親が別れさせたいという強固な姿勢を子供に示していると、別れさせ屋の関与を疑われる可能性も高くなってきます。口を出しすぎしぎない、ということが工作を成功させるカギとなってきます。
親であれば子供に幸せな人生を送ってほしいと思うのは当然のことです。そのために大事なのは、意見の強要はせずに、少し離れたところから子供を見守ってあげるということです。子供の別れさせにはまず親の忍耐も必要ということです。