夫婦を壊される

別れさせ屋に依頼する方が一番に気にするのは、やはりそれが成功するのかどうかということではないでしょうか。自分がよりを戻したい彼女が今の彼氏と完全に別れてくれれば、あるいは自分が手に入れたい男性が今の奥さんと完全に別れ、その夫婦が離婚してくれれば、いくらお金を払っても惜しくない、という方は多くおられます。しかし、難しいのはどこからどこまでが成功なのか、ということです。この点、その基準は別れさせ屋と当人の認識は異なるものと思われます。

例えば、業者側にしてみれば、特に別れさせる対象がカップルの場合、工作対象がすでに別れて、あわなくなれば「成功」とみなします。業者によっては完全成功報酬型のところもありますから、そうした業者はその状態をもって、成功とみるでしょう。

しかし、いったん別れたものの、その後そのカップルが寄りをもどしてしまえば、どうなるのでしょうか。それは業者側の「失敗」なのでしょうか?必ずしもそういう訳ではないでしょう。その道のプロといえども神様ではありませんから、その後の男女の恋愛感情を左右することはできないわけです。しかし、依頼主の方によっては相手が寄りを戻してしまえば「失敗」だ、と言われます。気持ちは分かりますが、ちょっと無理な要求な気もします。考えてみれば、いったんその工作対象の方が別れたら、その自分の好きな相手の気持ちを自分に振り向かせるために依頼主もしなければならないことがたくさんあるのです。
ここに業者の多くが完全成功報酬型をとらない理由があります。つまり、男女関係を見張り続けることも、コントロールすることもできないということです。人間の感情は試験の点数のように単純にスコア化されるものでもありませんから、扱うのがもっとも難しいものなのです。もし、依頼を考えているなら、そのあたりも自分の考えをきちんと業者に伝えておく必要があるでしょう。そして、双方の方向が一致してから、実際に工作に着手してもらうことが後にトラブルが生まれることを防ぐことに繋がります。