親が子供の交際相手が気に入らず、別れさせようとして別れさせ屋を利用することはよくあります。しかし、世の中には、その逆のパターンもあるようです。それはつまり、子供が親に対して別れさせ屋を使うケースがあるということです。自分の両親が離婚することを望んでいる子供がいるとは考えにくいのですが、一体どういうことなのでしょうか。
<実親ではなく、親の不倫相手>
自分の両親に対してではなく、実は親が不倫をしているから、それをはやくやめさせたい、という思いから別れさせ屋に依頼するようです。例えば、父親が不倫をしていることを知ってしまった、でもそのことに母親は気付いていない、気付かれる前に関係を終わらせてほしい、そんな切なる願いを込めて依頼をしてくれる子供がいるそうです。子供といっても、ある程度成人した年齢の方ではありますが、やはり自分の親が不倫をしているのは嫌でしょう。また、母親に嫌な思いをさせたくないという気持ちもあるのだと思います。別れさせ屋にかかる費用は決して安いものではありません。それを自分の親のために使うのだから、なかなか親孝行者の子供です。
<子供の気持ち、親は知らず>
親の心子知らず、ということわざがありますが、今回のようなケースは全く逆です。子の心親知らず、とでも言うのでしょうか。父親は、まさか自分の子供の依頼によって別れさせられることになるとは思わないでしょうし、母親も子供が莫大な費用を使ってくれていることを知らずにいるのです。ある程度の年齢になると、子供が親の面倒をみるという家庭は増えていきます。父親が不倫をしているということを知っても、それを修復させようとする子供が健気であり、親孝行な子供でもあります。不倫は確かによくありませんが、それで完全に関係が壊れるわけではありません。そうなる前に、別れさせ屋に相談するのは、非常に有効な手段です。別れさせ屋に持ち込まれる依頼は多種多様ではあります。しかし、その中には子供が自分の親に対しての依頼をするというのは驚きです。でもこうした複雑な依頼を受けてくれるところがあることで、救われる人もいるということです。