近年、熟年離婚が多くなっており、別居に至ることも少なくありません。
その別居中に浮気をした場合、問題となるのでしょうか。
離婚が前提の別居であれば、問題もなさそうですよね。
ですが、婚姻関係にある状態ですから、慰謝料等の問題も考えられます。
■別居中に浮気で慰謝料が発生するケース
一般的に慰謝料が発生するケースにおいては、不貞行為があったかどうかが一番の問題となります。
ですが、夫婦関係が破綻している場合は、問題とならないことも多いのです。
どういった場合に、別居中の浮気が問題にならないのでしょうか。
一般的には、別居期間が長期にわたる場合は問題とならないことも多いです。
5年くらいが目安とされていますが、婚姻期間や家族構成によっても違ってくるようです。
例えば、別居期間が3年だったとして、同居の期間が1年の場合と20年の場合ではどうでしょうか。
前者だと長いと感じられますが、後者だと微妙に感じるのではないでしょうか。
別居していても、定期的にあっている場合は、期間に関係なく認められないことが多いようです。
■別居中の浮気が問題ないケース
同じ別居中であっても、離婚に向けての協議が行われていたり、裁判所による調停が行われている場合などは、すでに婚姻関係が破綻していると考えることができます。
この場合は、慰謝料は発生することは、あまりありません。
但し、相手がか離婚に同意せずに調停等になっている場合は、この限りではありません。
双方に、離婚の意思があり、条件でもめている場合は、すでに夫婦関係は破綻していると考えることができるでしょう。
■特殊な条件下における別居中の浮気
別居の条件として、単身赴任による別居というパターンがあります。
この場合の浮気は、別居中ということにはなるのですが、夫婦関係が破綻しているかどうかは別の話となります。
基本的には、通常の浮気とみなされることになるでしょう。
■別居中といえど浮気は問題あり
よほどの事情がない限りは、別居中といえど浮気は慰謝料の対象となってしまいます。
特に、一方的に離婚を切り出している場合は、発覚した場合に不利になるので注意が必要です。
まれなケースとして、双方が浮気をしている場合は、また、別の問題ということになります。