離婚を決意する前に考えておきたいことがあります。
一時の感情だけで離婚を決意すると後悔しても後の祭りです。
離婚前に考えておきたい注意点を理解し、本当に離婚してもいいのか判断しましょう。
■離婚を決意する前にチェックするべきこと
離婚は夫婦どちらかが一方的に「したい」と決めてもできません。
夫婦が合意しなければ、離婚できないのです。
夫婦の一方が「離婚を拒否する」と、調停離婚や裁判による離婚訴訟が必要です。
離婚訴訟では民法で定められた離婚原因がないと認めてもらえません。
民法770条1項に定められている離婚原因は、配偶者の「不貞行為」「悪意の遺棄」「生死が3年以上不明」「回復の見込みがない強い精神病」「その他婚姻を続けられない理由がある」などです。
離婚を拒否されそうなら、離婚の原因があるかチェックしてください。
■離婚を決意する前に本当にしていいかどうか判断するための材料
離婚を決意する前に、本当にしていいか判断するポイントがあります。
当てはまるなら一旦我慢してもすぐ破綻に近づく可能性が高いです。
l 相手への嫌悪感・不快感・恐怖
l 修復が見込める気がしない
l 離婚すれば幸せになれる未来しか見えない
離婚を考えるなら多少の不快感はあります。
しかし少々の不快感を通り越し、嫌悪、恐怖があるなら厳しい状況です。
お互い妥協しても修復できそうにないなら、破綻するしかありません。
また、離婚すれば「絶対に幸せになれる」というイメージしか浮かばないなら決意してもよいでしょう。
■離婚の決意に悩んだら専門家に相談するのもあり
離婚を決意する前に「本当に離婚をしていいのか」を真剣に考えてください。
「相手ばかりが悪かったか」「自分の考えや理想ばかり押し付けていなかったか」など振り返りみましょう。
また、離婚すればひとりになります。
「寂しいかもしれない」と少しでも思ったら止めたほうがよいでしょう。
「財産分与」「養育費」「自立して働けるか」など経済的なことも考えてみてください。
考えても答えが出せないなら、電話相談などでプロに意見を聞くのもよいでしょう。
離婚の決意はむずかしいものです。
一方的に離婚したいといって、できるものではありません。
修復する可能性があるなら、離婚しても寂しさを感じる可能性もあります。
離婚の決意に悩んだら、プロに相談してみてください。