『別居中の浮気はOK?慰謝料請求は可能なのか?』

投稿者: | 2019年10月24日

夫または妻が不倫をして家庭環境が悪化すると、別居状態になることがよくあります。
別居中に浮気や不倫をしてしまうのは夫婦関係が破綻しているから構わないという意見と、まだ法律上は夫婦関係が継続中なので、してはいけないという両方の意見があります。

実際に、別居中の浮気は慰謝料を請求される、またはできるのでしょうか?調べてみました!

■慰謝料が請求できる「法的な浮気」とは?

まずはじめに結論から言いますと、たとえ別居中の浮気であっても、離婚が成立していないのであれば不貞行為とみなされ、慰謝料を請求できます。

不貞行為とは、一般的には肉体関係を結ぶことをいうので、例えば手をつないだりキスをしたり、直接的に肉体関係と結びつかない場合は、慰謝料を請求するのは難しいでしょう。

その他に、お互いが完全に冷めきっていて、浮気をしようがしまいがどうでもいいという場合、すなわち婚姻関係が破綻しているなら慰謝料が発生しないケースもあります。あくまでも、慰謝料を請求するのは浮気された側なので、浮気された方がお金なんていらないと思えば、慰謝料が発生しないということです。ですので、次項で詳しく説明しますが、慰謝料が請求できるかどうかはケースバイケースと言えるでしょう。

■別居中の浮気で慰謝料が請求できるケースとできないケースについて

慰謝料が請求できるケースは…例えば、別居する前から浮気をしていた場合、別居中だが時々夫婦で会っていた場合、単身赴任で別居中だった場合、夫婦関係を修復するための別居だった場合、などが挙げられます。

一方で慰謝料が請求できないケースとしては…別居期間が長いなど、すでに婚姻関係が破綻している場合、自分自身が浮気をして別居になった場合、などです。

■もし慰謝料を請求されてしまったら?

もしも、あなた自身が別居中に浮気をしてしまい、慰謝料を請求されてしまったら、落ち着いて下記の項目を確認しましょう。

㈰証拠があるかどうか…不貞行為があったと証明できる証拠が揃っているか、細かく確認してください。配偶者が探偵を雇ったりして十分な証拠を持っていたとするとなすすべはありませんが、不貞行為を立証できないほどの少ない証拠しかなかったとしたら、もしかすると慰謝料を請求されずに済むかもしれません。

㈪慰謝料の相場を事前にリサーチしておく…慰謝料の金額は人それぞれ違いますが、だいたいの相場は100〜300万円ほどだと言われています。もしも、配偶者がその金額より大幅に多く請求してきたら迅速に弁護士を雇ったり、お互い納得の金額であれば示談をすすめるなど、スムーズに解決できるように準備しておくとよいでしょう。

㈫落ち着いて冷静に対応する…もし慰謝料を請求されても、浮気相手が慰謝料を払うケースがあったり、配偶者は本当は慰謝料ではなくて謝罪をしてほしかったりと、様々なケースがあります。すぐに解決しようと慌てるのではなく、よく話し合いを重ねてお互いに納得できるような対応をとるようにしましょう。